社会人の肉体改造計画

じっとしてても始まらない。筋トレをしておけば全て上手くいく。

【乳酸は回復物質?】元ランナーが教える気持ちいい走り方・後編【ランニング】

前回の続きです。

 

 

 

 

 

f:id:astoncar:20191022234130p:plain

 

 

 

 

 

何故か教わらない走る技術

 

走ることが楽しい、気持ちいいと感じるためにはどうすればよいでしょうか。

 

私は陸上部だった時に、他の運動部の友人から「マラソンやる人ってドMだよね」とよく嘲笑されました。

 

確かに走るのって辛いですよね。

 

球技や他のスポーツと違って技術を磨くよりも単純に体力をつけた人が勝つイメージがあるかと思います。

 

確かにその通りで月に100kmしか走らない人が月に300km走る人には勝てません。

 

土台が体力であることには変わりありません。

 

しかしただ闇雲に走るだけではなく他のスポーツと同様に技術面も確かに存在し、それを知ればあなたの走りへの排他的考えが少しは拭えるはずです。

 

サッカーやバスケットのように技術を身につければ、より体への負担が軽減される上にどこまでも走っていけそうな成長の高揚感を得られるでしょう。

 

どんなスポーツでも走り込みは行いますが、走る技術を勉強するのは陸上部プラスαくらいでごく少数です。

 

陸上選手の走るフォームはとても綺麗と評価されますが、それは技術を学んでいるからです。

 

どのジャンルの超一流のアスリートの動きは素人が見ても美しいと感じますが、それは人間の可動領域内で最も無駄のなく効率の良い動きは美しいからだからだと私は考えます。

 

ただ走るという人間のシンプルかつ基本的な動作だからこそ、初心に振り返って一から技術を学んでみましょう。

 

 

 

長距離走のコツ

 

長時間あるいは長距離を走る為にはどれだけ体力を温存し、筋肉の疲労を軽減できるかにかかっています。

 

あなたの走り方には無駄な動きがたくさんありそれを一つずつ払拭していくイメージを持ってください。

 

一つ解消されるごとに体に負荷をかけていた無駄な動きが軽減されていき、人体の構造的に理想の走り方に近づいていきます。

 

 

主力筋肉は裏モモ

 

長距離走では足を前に大きく踏み出して走るのではなく、後ろに大きく振り出して走ります。

 

その場に立ってかかとでお尻を叩くように足踏みしてみてください。

 

ハムストリング(裏モモ)を触ると動いているのがわかるはずです。

 

実際に走るときはお尻にかかとが当たるまであげるなんてことはありませんが、当てて走るくらいのイメージを持つと歩幅が大きく伸びてスピードが上昇します(その分スタミナも使います)。

 

そのまま状態を少しだけ前に傾けると重心が動くことで自然と前に進みますが、膝は上体よりも前に出ないはずです。

 

ただかかとをお尻に当てるようにあげて上体を前に倒すだけ、これが基本姿勢です。

 

これだけだとほとんど進まないですが、これに骨盤や上体の動きを加味させることでスピードが出てきます。

 

 

 

 

 

 

膝は上体よりも前に出さないと述べました。

 

しかし走る速度を上げてストライド(歩幅)が広くなっていくと自然と膝が前に出てきます。

 

意図的に出すのではなく、後ろに大きく振り上げた足が骨盤のひねりによって振り子のように前に放り出されるイメージです。

 

決して太ももの前面の筋肉を使って出すわけではなく、しなりによって自然に出てくるので、平地で走った場合は太ももの前側だけが筋肉痛になることはありません。

 

もし前側の筋肉だけが痛くなるのならまだ筋肉の力に頼って走っていますので注意。

 

メインに使う筋肉はかかとをお尻に運ぶためのハムストリング。

 

 

骨盤を使う

 

足の筋肉の使い方を述べました。

 

これだけでは楽に走るどころかうまく前に進むこともできないでしょう。

 

なので骨盤を使います。

 

先ほどの足の動きに骨盤の動きを加えることで初めて活きてきます。

 

 

足の力で進むのではなく骨盤の運動によって両足が前後に動くイメージです。

 

初動は骨盤から起こり、骨盤が背骨を中心にハンドルのように捻ることで接続された太もも、ふくらはぎ、足先が順に前に放り出されます。

 

ハムストリングで後ろに大きく蹴り出された足が、支点である骨盤部を振ることで力点である足先が前に自然と振られ、筋肉で太ももを前に出さなくとも勝手に前に足が出るのです。

 

上半身は使わない

 

マラソンや駅伝を見ればわかる通り、上半身、特に腕の動きは人それぞれなので動きやすいように動かして構いません。

 

注意することとしては大きく振りすぎないこと。

 

大きく振ると肩甲骨も稼働してしまい、骨盤のひねりも自然と大きくなっていしまいます。

 

短距離ならともかく骨盤のひねりが大きくなるとストライドが伸びてスピードが出る分、より体力を消耗し長距離走には向きません。

 

腕の振りで走ろうとしないでください、上半身は力まずリラックス。

 

私が思うに速度を保ったまま長距離を走る要は骨盤のひねりだと考えますので、その邪魔にならないように腕の緊張は解くように心がけましょう。

 

最後に

 

長距離を気持ちよく走るために意識するのは骨盤です。

 

骨盤をしっかり使いこなせることで足の筋肉を無理に使うことなく、速度と持久力を 保つことができます。

 

骨盤を利用するために、足の筋肉は緊張させず、せいぜいハムストリングでかかとを大きく振り上げるくらい。

 

初めのうちは難しいかもしれません。

 

それこそ野球やサッカーと同様に技術練習になるので、頭で理解しても動きに不自由を覚えるかもしれません。

 

しかし動きを理解し使えるようになった暁にはランニングやジョギングの虜となっているでしょう。

 

後日動画や写真の編集ができたら付け加えて編集しようと思います。